ナム・ドゥア - 俳優　キム・ボラ

恋愛とセックスは別物と考える名門大学心理学科の学生

清純でありながらも愛らしく、時には挑発的でもある不思議な魅力のルックスと頭の良さ、そこそこの財力を持つ仲睦まじい家庭に生まれた一人娘。そのためドゥアは生涯を通じて平穏以上の幸せな生活を送り、これまでの人生で一度も挫折を経験したことがなかった。ただ一つ、幼い頃から同性の友達がいなかったが、ドゥアにはハンウルがいた。ずっと小さい頃から下の家に住み、ドゥアの友達であり兄であり弟であり、かつては恋人でもあった男ド・ハンウル。そのまま関係を続けていたらよかったかもしれないが、ハンウルの兵役をきっかけに恋人になってしまったのが‘問題’のはじまりだった。その時は一度寝た間柄の男女が友達になるという事の意味が分からなかった。人間のすべての心理と本性は分析と研究を通じて把握できると信じているドゥアは、愛も恋愛も、さらには別れも学問のように近づいた。3人の男と同時に恋愛することは、優秀なドゥアにとって決して難しいことではなかった。だが、ドゥアの秘密が母校のコミュニティーサイトで暴露され、ドゥアの日常は手に負えないほど大きく揺れるが…。

イ・ハラム - 俳優 シム・ウヌ

別れた元カレとのセックスで生まれて初めてのオルガズムに目覚めた小学校の教師

ハラムは感情の起伏が穏やかで静かな波のような、秋の朝雲のように平穏な人物だ。誠実で律儀だが、ハラム本人は自身のそんな‘おしとやか’な評価を‘薄い’と自評する。29歳のハラムは人生で一度も燃え上がるほど激しく生きた経験がなかったのがコンプレックスだ。同じく教職に就く彼氏とも無難に3年間恋愛し、劇的なプロポーズも葛藤もなく結婚を決めた。ハラムの父親が母親とハラムを置いて家を出たその日から、ハラムは強制的に大人になった。その時から今まで、ハラムは母親の恋人であり夫を演じてきた。ところが、母親が恋愛の末に年下の男と結婚し、オーストラリアに発つと言う。その時からハラムの人生は揺れ始めた。

ユン・バンヤ - 俳優 リュ・ファヨン

セックスを利用して愛を演じ、教授になろうともくろむ映画科の非常勤講師

いつでも燃え上がる準備ができている、活火山のような女性。顔もいいが、背が高くスマートな体から漂う特有のオーラがある。劇的な愛にすべてを捧げて飛び込むにはバンヤはあまりにも賢く、また世俗的だ。相手は変わってもバンヤの恋愛パターンは常に同じだった。主導権は常にバンヤが握り、相手は全てバンヤに合わせてくれる恋愛。教授になることに目標を転向し、精進してきて早5年。あるのはキャッシング通帳と家の保証金1000万ウォンの賃貸ワンルームだけ。孤高な負けん気とプライドで前だけを見つめて堪えてきたが、いつの間にか目の前は絶壁、背後は断崖に一人で立つ状態になってしまった。逃げ場はないのに逃げなければならない状況で、バンヤはついに自身にとって最も大事なものを捨てる決心をする。

チョン・チョンギョン - 俳優 パク・チニ

同業者であり友達として20年間一緒に過ごした夫の不倫でW不倫する家具デザイナー

なぜか2回目の恋愛だった今の夫と結婚し、二人の男としか付き合わなかったが、その二人から一度も‘きれいだ’と言われたことがなかった。定規で引いたように真っ直ぐながらも柔軟で、余分なものはなく実用的な、チョンギョンの家具はチョンギョンそのものであり、多くの顧客から熱烈な支持を受ける。それならいい。それなりに満足のゆく人生だったが、42歳になって鏡の前に立つのが怖くなり始めた。夫と二人で経営する手作り家具の会社の仕事に忙殺され、暗黙の了解で子どものことは諦めたが、子宮筋腫が大きくなり、産婦人科で子宮摘出を勧められ、チョンギョンはショックを受けた。だが、ショックはそれで終わらなかった。誰よりも近くて親しい間柄だと思っていた夫が20年以上隠してきた秘密に、チョンギョンの日常は以前とは全く異なる方向に向かうようになる。